12運が「衰」と聞くと、どんな印象を受けますか?なんとく弱そう・・・運気も悪そう・・・・。そんな印象を持ってしまうかもしれないですね。 「衰」は、人の発達の過程で例えるならば引退の頃に該当します。最も勢いのある盛りを体験し、様々な困難や試練を乗り越えて、「やり切った」時期に当たります。なので決して弱くはないのです。思慮深く辛抱強く、決して前には出ないけど、「裏」でこっそりと「表の世」をコントロールしている、そんな感じではないかと思っています。 十干と十二支の組み合わせとしては木気(甲乙)・金気(庚辛)・・・・・・・・・方向性ありもしくは形が明確にある土気(丑辰未戌)・・・・・境界線は曖昧であるがそのものは動かないので型は認識できる 土台は安定の土気。明確な目標や正義を持って気が動いていきます。「しっかり」した景色だと思います。 「衰」の特徴としては世の中の常識をわきまえている。常識の枠を越えようとはしない。(逸脱した場合はストレスを感じやすい)「全部お見通し」のタイプ。表面的には穏やかで優しい。人と争うのは好まない。心の中には強い闘争心を秘めている。そのために努力を惜しまない。芯がとても強い人が多いと思います。 では、干支別「衰」のタイプを書いていきますね。 「2乙丑」冷たい地面で耐えながら春を待っている植物の景色・乙の特徴から興味関心の幅が広い。様々な方向から調べたり考えたりする。(取り越し苦労が多い)情け深い・丑の特徴から曲がっているものを真っ直ぐに伸ばすように、整えながらゆっくりと前進する。忍耐強く着実に取り組む。・総合的に解釈すると忍耐強くコツコツと努力を続ける。諦めず希望に向かって着実に進むタイプ。直感が鋭く人の裏表を見抜くために「誰とでも仲良く」するのは苦手。 「8辛未」熱せられた地面に埋まった鉱物の景色・辛の特徴から繊細な心の持ち主勘が鋭いこだわりがあり、それを曲げることはしない。(ただし争いたくはない)・未の特徴から円満主義で争いを好まない。理論的に発言をする。不要なものを削ぎ落とし排除する。・総合的に解釈すると周囲の意見を取り入れながら物事を進めていくタイプ。人の気持ちを察する勘が鋭く、「おもてなし」が得意。ただし、人の気持ちに振り回されるので、合わない人と過ごすととても疲れる。何かに打ち込みコツコツの努力し極めていく。 「41甲辰」深く根を張りどっしりとした大木の景色・甲の特徴から向上心が強い。常に上を目指して行動していく。上から押さえつけられると反発心が芽生える。・辰の特徴から陽気盛んで活動的。時に衝動的となる。夢を実現させるために辛抱強く行動する。(安定は嫌う)・総合的に解釈するとスケールが大きくどっしりとしたタイプ。人に頼られやすいので「お世話係」になりやすい。曲がったことが嫌い。急な予定変更が苦手。マイペースに事を進めたい。行動力あり。一つずつ課題をこなしながら進むとうまくいく。 「47庚戌」地面に鎮座した大きな岩石の景色・庚の特徴から白黒はっきりしていないとイライラする。行動力がある。好き嫌いがはっきりしていて、言動や態度にも出る。・戌の特徴から陰が過剰へ向かう頃。思慮深いが行き過ぎると心配性のあまりおせっかいになる。責任感が強く、周囲の人のために頑張るタイプ。・総合的に解釈すると冷静に考えて納得できると動くタイプ。なので、時として優柔不断になる。正義感が強く曲がったことが嫌い。自分に厳しいが人にも厳しい。 「衰」の人はとても穏やかで優しいんですが、それに甘えてばかりいてはだめ。ある日突然背中を向けられてしまうかも。それは「見切りをつけた」サインです。 そうなってしまったら、ほとんどの場合、残念ながら修復不可能。それを回避するためには、普段から、大切に思っていることを伝えましょう。くれぐれも「言わなくても察してよ」なんて言わないでくださいね。