私はウエイト版タロットカードを使っています。
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タロットカードには、色々と種類がありますが、私はウエイト版タロットカードを使っています。
大アルカナ22枚と小アルカナ56枚、計78枚のカードがあります。
大アルカナはキーとなるメッセージ、小アルカナは具体的な方法や現状を、メッセージとして伝えてくれます。
小アルカナには、理性、知性を表す剣のカード、情熱、意欲を表す棒のカード感情、愛情を表すカップのカード物質、現実を表すコイン(ペンタクルス)のカードの4種類があります。
一枚のカードの中には「物語」があります。
「物語」の中には「光」と「闇」があります。
「光」があるからこそ、闇を怖いと感じ
「闇」があるからこそ、光を美しいと感じることができます。
光の中にも「闇」が潜んでいるし、闇の中にも「光」が隠れているのです。
例えば「死神」のカードですが、
馬にまたがった死神の前で、横たわっている者、諦めて絶望している者、気づくことさえ拒否して無邪気に振る舞う者、「終わり」の前で、人は無力であることを思い知らされます。しかし、彼方の空では、赤々とした大きな太陽が、登り始めています。そして大きく開いた門を太陽の日差しが明るく彩っています。門の前には、元気よく枝を伸ばす木々と、淀みなく流れる川が描かれています。
終わりとは、始まりの第一歩であり、始まりとはまだ手の届かない、これからどうなるか分からない、見たことのない世界に向かって歩き始めることです。
そして、タロットカードの鑑定では、一枚一枚の物語をイメージした上で、一枚ずつ、切り取って、意味を解釈をするのではなく、一つの物語として、ストーリーを紡いでいきます。
私がタロットカードを使って鑑定をする時、一番心がけていることは「自分の景色」でカードを読まないことです。そのために、まず生年月日を聞いて、暦から命式を書き出します。お客様の「景色」を“見える化”するのです。
カードには様々な物語があります。私が感じる物語と、お客様が感じる物語は違います。「景色」が違うと、求めるものや腑に落ちるものが全く違います。
お客様の生年月日から導き出した「お客様の景色」を私が知り、「お客様の景色」をできる限り想像し、「お客様の景色」が紡いでいくであろう物語をお伝えしています。「私の景色」はそこには必要がないのです。
「どうして辛いのか」
「どうして嬉しいのか」
「何が欲しいのか」
「何がいらないのか」
全て人それぞれです。
まずは「景色」を知ること。
相手を知ることは、とても大切なことだと思います。